LAACでのデバイス周リーク「5mm以下(PDL≦5)なら問題ない」は間違い
Impact of Peridevice Leak on 5-Year Outcomes After Left Atrial Appendage Closure
背景
経皮左心耳閉鎖術(LAAC)でのデバイス周リーク(PDL)は、「5mm以下(PDL≦5)なら問題ない」とみなされてきたが、エビデンスは不十分である。
Icahn School of Medicine at Mount SinaiのReddyらは、PROTECT-AF・PREVAIL両試験のデータを解析した(n=1,054)。一次アウトカムは、5年後での死亡・脳卒中・血栓塞栓症である。
結論
1年後でのPDL≦5存在率は27.7%で、その存在は虚血性脳卒中または全身性塞栓症の5年リスク増と関連した(aHR:1.94)。これは主に無障害脳卒中(HR:1.97)の増加によってもたらされた。PDL≦5は、心血管死・原因不明死・全死亡のリスク増とは関連がなかった。
評価
「小規模リークは許容範囲」という楽観を否定するエビデンスで、デバイスの進化を呼びかける結果である。


