脳底動脈急性閉塞での血栓回収はステントリトリーバーか直接吸引か
First-Line Stent Retriever versus Direct Aspiration for Acute Basilar Artery Occlusions: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
脳底動脈閉塞(BAO)に対しても機械的血栓回収術(MT)が多く行われるようになったが、手技はステントリトリーバー(SR)か直接吸引法(DA)か。
ギリシャHippokrates General HospitalのXenosらは、両手法に関する8報告(n=693)の系統レビュー・メタアナリシスをを行った(n=457 [SR];236 [DA])。
結論
SRはDAに比し再開通(mTICI 2b/3あるいはmTICI 3)のオッズが有意に低かった(OR:0.54 vs. 0.47)。発症90日における機能予後良好(mRS≦2)のオッズには差が無かった。症候性脳内出血・くも膜下出血・血管穿通の頻度は、SRが高かったが有意差はなかった。90日死亡率にも差はなかった。所要時間は、DAが有意に短かかった(加重平均差:26.1分)。
評価
前方循環閉塞に対しては、血管内治療(EVT)の有効性が確立しているが、後方循環に関しては未定である。その原因の一つとして、SR/DA手法間差のあることが示唆されているため行われたメタアナリシスである。DAの優位が示唆されたが、未だ結論的ではない。


