急性非代償性心不全でのエンパグリフロジン早期使用に利尿効果:EMPAG-HF
Effects of Early Empagliflozin Initiation on Diuresis and Kidney Function in Patients With Acute Decompensated Heart Failure (EMPAG-HF)

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Circulation
年月
July 2022
146
開始ページ
289

背景

SGLT2阻害薬エンパグリフロジンの早期投与は、急性非代償性心不全(ADHF)患者の腎機能に影響するか。
ドイツUniversity Hospital JenaのSchulzeら(EMPAG-HF)は、同60名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。一次エンドポイントは5日間の累積尿量である。

結論

エンパグリフロジンの一次エンドポイント効果を認めた(中央値 10.8 vs. プラセボ 8.7 L mL)。これは、利尿効率化を伴っていたが、eGFR・尿タンパク・尿中α1-ミクログロブリンに有意差はなかった。安全性に群間差はなかった。

評価

同薬の腎効果は懸念されたこともあったが、それを否定するデータが増えている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35472672/)。この小規模RCTは、早期積極使用を推すエビデンスである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)