鼻血へのトラネキサム酸はやはり有効か:イランRCT
Intranasal Topical Application of Tranexamic Acid in Atraumatic Anterior Epistaxis: A Double-Blind Randomized Clinical Trial
背景
前部鼻出血に対するトラネキサム酸の局所投与はいくつかのランダム化比較試験で検証されているが、2021年に発表されたNoPAC試験はトラネキサム酸の利益を認めなかった。
イランShiraz University of Medical SciencesのHosseinialhashemiらは、耳鼻咽喉救急外来を受診した非外傷性の鼻出血患者を、フェニレフリンとリドカイン(対照群)、またはそれに加えてトラネキサム酸(介入群)に浸した綿球を留置し、鼻腔パッキングの必要性に与える影響を評価する単施設ランダム化比較試験を実施した(n=240)。
結論
鼻腔パッキングが必要な患者は、介入群で50.0%、対照群では64.2%であった(オッズ比0.56)。介入群は滞在時間が短く、24時間以内の再出血リスクが低かった。電気焼灼術や、1〜7日目の再出血に関しては群間差はなかった。
評価
最大のRCTであったNoPAC試験では有効性を示せなかったものの、最新のメタアナリシスでは有効性を認めている(https://doi.org/10.1016/j.ajem.2021.10.043)。低コスト、安全であり、合理的なオプションとして留まる。


