40歳以下男性の飲酒は健康にゼロベネフィット:GBD2020年報告
Population-level risks of alcohol consumption by amount, geography, age, sex, and year: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2020
背景
Global Burden of Disease Studyによる飲酒の健康リスクに関する最新報告がリリースされた。
University of WashingtonのGakidouら(GBD 2020 Alcohol Collaborators)は、1990〜2020年21地域204ヵ国の15〜95歳以上男女データを用いて、年齢・性別・地域別飲酒量と癌・心血管疾患・傷害等22項の健康アウトカムとの相関を分析した。
結論
地域・年齢により飲酒の用量リスク曲線は異なった。15〜39歳のTMRE(Theoretical minimum risk exposure level:理論的最小リスクとなる曝露レベル)は標準飲酒量(純アルコール10g:ex.ワイン100ml・ビール375 ml)/日の0〜0.603、NDE(Non-drinker equivalence:非飲酒者と健康リスクが同等となる飲酒量)は 0.002〜1.75だった。40歳以上の用量リスク曲線は全地域でJ型を示し、TMREは 0.114〜1.87、NDEは0.193〜 6.94だった。2020年の危険量飲酒人口率は59.1%が15〜39歳で、76.9%が男性だった。
評価
Gates財団がサポートする同プロジェクトは、2016に「アルコールは少しでも悪い」とする高インパクト研究を発表した(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30146330/)。分析を詳細化した今回の報告は、特に若年者の飲酒への警告となっている。


