急性心筋梗塞におけるショック、IMPELLAはIABPより予後が悪い
Clinical Outcomes and Cost Associated With an Intravascular Microaxial Left Ventricular Assist Device vs Intra-aortic Balloon Pump in Patients Presenting With Acute Myocardial Infarction Complicated by Cardiogenic Shock
背景
心原性ショックを伴う急性心筋梗塞に対しては、さまざまな補助循環装置の使用が試みられてきた。
Yale School of MedicineのMillerらは、米14州の民間保険のレセプトデータを用いた傾向マッチング後向コホート研究を行い、PCIを受けた心原性ショックを伴う急性心筋梗塞患者(n=3,077)における、左室補助人工心臓(LVAD、ブランド名 IMPELLA)と大動脈内バルーンパンピング(IABP)の臨床アウトカム・コストを検討した。
結論
817組が傾向スコアによりマッチングされた。院内死亡率(36.2% vs. 25.8%)、30日死亡率(40.1% vs. 28.3%)、1年死亡率(58.9% vs. 45.0%)ともLVADで高かった。LVADの使用は、30日時点で出血、腎代替療法、平均コストの増加と関連し、この関連は1年目まで維持された。
評価
IMPELLAが、IABPと比してアウトカムを改善しないのではないかとするデータは複数あり、この傾向スコアマッチング研究でもこの懸念は拡大した。この問題に正面から答えるべくDanGer Shock試験が行われており、来年には完了予定である(NCT01633502)。


