急性めまいにはベンゾジアゼピンより抗ヒスタミン剤:メタ解析
Efficacy of Benzodiazepines or Antihistamines for Patients With Acute Vertigo: A Systematic Review and Meta-analysis

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Neurology
年月
July 2022
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背景

急性めまいに対する薬剤としては、めまいの軽減を目的としたベンゾジアゼピン、悪心・嘔吐の抑制を目的とした抗ヒスタミン系薬剤などを用いることが多い。
Indiana University School of MedicineのHunterらは、システマティックレビューにより、期間が2週間以内の急性回転性めまい患者を対象として、抗ヒスタミン剤とベンゾジアゼピンを含む介入を比較したランダム化比較試験を同定し、両者の有効性を評価するメタアナリシスを実施した。

結論

システマティックレビューにより同定された27試験のうち、17試験がメタアナリシスに含まれた(n=1,586)。単回の抗ヒスタミン剤投与は、ベンゾジアゼピン系薬剤と比較して100ポイントVASスコアを有意に改善したが(16.1ポイント)、他の比較対照との差はなかった(2.7)。連日投与の比較では、1週後、1ヵ月後の時点でベンゾジアゼピン、抗ヒスタミン剤のいずれもプラセボより優れているとされたが、これらの試験はバイアスリスクが高かった。

評価

急性めまいに対する単回使用で、抗ヒスタミン剤がベンゾジアゼピンを上回る有効性を示した。ベンゾジアゼピンは有効性を欠いており、この目的では使用されるべきではないかもしれない。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)