ER陽性/HER2陰性の進行・再発乳がんでの維持内分泌療法+ベバシズマブへのスイッチ:第2相BOOSTER試験
Switch maintenance endocrine therapy plus bevacizumab after bevacizumab plus paclitaxel in advanced or metastatic oestrogen receptor-positive, HER2-negative breast cancer (BOOSTER): a randomised, open-label, phase 2 trial
背景
ER陽性/HER2陰性の進行・再発乳がん患者のうち、急速な病状進行や内分泌療法への耐性がみられる症例では化学療法が適応となり、通常は増悪まで継続される。
日本Fukushima Medical University(福島医大)のSajiらは、国内53施設の化学療法歴のないER陽性/HER2陰性の進行・再発乳がん女性に対してパクリタキセル+ベバシズマブ導入療法を行い、奏効(病勢安定以上)が確認された患者を、パクリタキセル+ベバシズマブの継続、または内分泌療法+ベバシズマブ維持療法へのスイッチに割り付ける第2相ランダム化対照試験BOOSTERを実施した(n=160)。
結論
78%で奏効が認められ、ランダム化が行われた。維持療法スイッチ群の52%が、病勢進行後にふたたびパクリタキセル+ベバシズマブ療法を受けた。治療失敗のない期間は、維持療法スイッチ群16.8ヵ月、パクリタキセル継続群8.9ヵ月であった(ハザード比0.51)。グレード3-4の非血液学的有害事象として、タンパク尿と高血圧が両群とも10%超、末梢神経障害がパクリタキセル継続群で10%発生した。また、パクリタキセル継続群では1名の治療関連死があった。
評価
奏効後にパクリタキセルを用いない維持療法へと切り替えることで、末梢神経障害を減らしつつ、治療失敗までの期間は延長した。RCTによって正当化されたことで、QOLを重視する場合の選択肢の一つとなるだろう。


