時計遺伝子Rev-erbαは抗血小板療法の新しいターゲット

Circadian nuclear receptor Rev-erbα is expressed by platelets and potentiates platelet activation and thrombus formation

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背景

心血管系有害事象には朝をピークとする昼夜パターンがある。
中国Shanghai Jiao Tong UniversityのPuらは、ヒト・マウス血小板における時計遺伝子Rev-erbαの存在と機能について報告している。

結論

ヒト・マウス血小板におけるRev-erbαの発現の概日リズムと血小板凝集との正相関を確認した。Rev-erbαのグローバルノックアウトマウスと血小板特異的Rev-erbαノックアウトマウスは、出血時間延長・止血不全を示し、in vitro血栓形成が著減した。その欠失はまた、実験的頸動脈閉塞性血栓症を減少させ、実験的肺血栓塞栓症を予防し、モデル急性心筋梗塞で微小血管血栓形成と梗塞拡大を予防した。Rev-erbαの血小板活性化径路は、オリゴフレニン-1を介するRhoA/ERM （ezrin/radixin/moesin）系であることが示された。

評価

抗血小板療法の新しいアプローチを可能にする高インパクト研究である。EHJは、Rev-erbαを標的化する心筋梗塞治療の概念を実証した英独共同研究を併載している（https://academic.oup.com/eurheartj/article-abstract/43/24/2335/6546087）。