進行ホジキンリンパ腫へのブレンツキシマブ ベドチン追加はOS改善:ECHELON-1試験の長期結果
Overall Survival with Brentuximab Vedotin in Stage III or IV Hodgkin’s Lymphoma
背景
ECHELON-1試験は、治療歴のないステージIII・IV古典的ホジキンリンパ腫患者(n=1,334)を、ABVD(ドキソルビシン・ブレオマイシン・ビンブラスチン・ダカルバジン)療法、またはブレオマイシンを抗CD30抗体薬物複合体ブレンツキシマブ ベドチンで置き換えたA+AVD療法に割り付ける第3相多施設ランダム化試験であり、A+AVD療法群における2年無増悪生存率の改善を示した(https://doi.org/10.1056/NEJMoa1708984)。Mayo ClinicのAnsellらは、同試験の最終生存解析結果を報告している。
結論
フォローアップ期間73.0ヵ月(中央値)で、A+AVD群の39名、ABVD群の64名が死亡した(ハザード比0.59)。6年全生存率は各群93.9%、89.4%と推定された。移植を含む二次治療を受けた患者はA+AVD群で少なく、二次がんもA+AVD群で少なかった。
評価
A+AVDは、先の結果により、すでに進行cHLの初回治療におけるスタンダードとなっており、この長期解析では、初めてABVD療法を上回るOSを記録した。