心臓突然死は全死亡の13%、男は女の1.3倍:デンマーク全国調査
Sex differences in sudden cardiac death in a nationwide study of 54028 deaths
背景
欧州における心臓突然死(SCD)の現況は。
デンマーク Heart CentreのSkjelbredらは、2010年のデンマーク全死亡者(54,028名)の詳細分析を報告している。
結論
SCDは全死亡の13%に上り、男性が56%、女性が44%であった。発症率は年齢とともに上昇し、成人全年齢層で男性の方が高かった。発症時の平均年齢は、男性71歳、女性79歳であった。男女間発症率差が最も大きかったのは35〜50歳グループで、率比は3.7であった。男性のSCD者には、心血管疾患・糖尿病が多かった。
評価
一国の全死亡者の解析に基づく最大のSCD報告である。男性が多いというのは定説だが、古典的な米オレゴン研究では36%対64%としており(https://www.jacc.org/doi/abs/10.1016/j.jacc.2009.07.038)、この報告での差は小さくなっている。著者らは、男性の心臓病負担が減っているからではないか、としている。