急性期脳梗塞で血管内治療前のアルテプラーゼIVは必要:SWIFT DIRECT試験
Thrombectomy alone versus intravenous alteplase plus thrombectomy in patients with stroke: an open-label, blinded-outcome, randomised non-inferiority trial
背景
急性期脳梗塞に対する血管内治療に先行して血栓溶解薬によるブリッジング療法が必要であるか否か、近年のエビデンスは分かれている。
スイスUniversity Hospital BaselのFischerらは、ヨーロッパ/カナダの主幹動脈閉塞による脳卒中で血管内治療センターへ入院した患者を、ステントリトリーバーによる血管内治療単独、またはアルテプラーゼ静注+血管内治療へと割り付ける多施設共同ランダム化比較試験SWIFT DIRECTを実施した(n=423)。
結論
90日時点での良好アウトカム(修正Rankinスケールが0-2)率は、血管内治療単独群で57%、アルテプラーゼ静注+血管内治療群では65%であり、95%信頼区間の下限は非劣性マージンを超過した。症候性脳内出血はそれぞれ2%、3%で発生した。また、再灌流率は血管内治療単独群で低かった(91% vs. 96%)。
評価
DIRECT-MT試験、DEVT試験(いずれも中国)が非劣性を示した一方、オランダのMR CLEAN-NO IV試験と日本のSKIP試験は非劣性の証明に失敗している。本試験、および同時に掲載されたDIRECT-SAFE試験(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(22)00564-5)でも直接血管内治療の非劣性は示されず、原則としてtPA療法が標準とみなされるだろう。


