胸部エコーは外傷性気胸を見逃しやすい?
Not so FAST-Chest ultrasound underdiagnoses traumatic pneumothorax
背景
超音波検査は外傷の初期評価に広く用いられているが、外傷性気胸に対する感度は。
UC San Diego School of MedicineのSantorelliらは、レベル1外傷センターでルーチンな仰臥位胸部X線検査とComplete UltraSonography of Trauma、確認のためのCT検査を受けた気胸診断患者(n=362)を後向解析し、気胸の検出に対するCUSTおよび胸部X線の感度を検討した。
結論
85%が鈍的外傷患者であった。気胸の検出に対する胸部X線の感度は43%、CUSTの感度は35%であった。少量のoccult気胸を除外した感度は胸部X線で78%、CUSTでは65%であった。このサブグループにおけるCUSTの偽陰性率は36%であり、このうち50%は穿刺を必要とした。
評価
コクランレビューは胸部エコーの精度が優るとしているが(https://doi.org/10.1002/14651858.CD013031.pub2)、この研究はこれに矛盾するデータを示した。比較的小規模な単施設研究であり限界があるが、胸部エコーへの完全な依存は問題かもしれない。


