胸部エコーは外傷性気胸を見逃しやすい?
Not so FAST-Chest ultrasound underdiagnoses traumatic pneumothorax

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Journal of Trauma and Acute Care Surgery
年月
January 2022
92
開始ページ
44

背景

超音波検査は外傷の初期評価に広く用いられているが、外傷性気胸に対する感度は。
UC San Diego School of MedicineのSantorelliらは、レベル1外傷センターでルーチンな仰臥位胸部X線検査とComplete UltraSonography of Trauma、確認のためのCT検査を受けた気胸診断患者(n=362)を後向解析し、気胸の検出に対するCUSTおよび胸部X線の感度を検討した。

結論

85%が鈍的外傷患者であった。気胸の検出に対する胸部X線の感度は43%、CUSTの感度は35%であった。少量のoccult気胸を除外した感度は胸部X線で78%、CUSTでは65%であった。このサブグループにおけるCUSTの偽陰性率は36%であり、このうち50%は穿刺を必要とした。

評価

コクランレビューは胸部エコーの精度が優るとしているが(https://doi.org/10.1002/14651858.CD013031.pub2)、この研究はこれに矛盾するデータを示した。比較的小規模な単施設研究であり限界があるが、胸部エコーへの完全な依存は問題かもしれない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)