腺腫の検出率は大腸内視鏡検査の品質指標となる
Association of Physician Adenoma Detection Rates With Postcolonoscopy Colorectal Cancer
背景
大腸内視鏡検査における医師ごとの腺腫(adenoma)検出率は、検査の品質指標として用いることができるか。
Kaiser Permanente Bernard J. Tyson School of MedicineのSchottingerらは、同国の内視鏡センター43施設、医師383名、および大腸内視鏡検査が陰性であった50〜75歳の患者735,396名の後向コホートにおいて、陰性の前年の検診検査における担当医の腺腫検出率と、陰性6ヵ月以降に診断された大腸腺がんとの関連を検討した。
結論
患者当たりのフォローアップ期間は中央値3.25年であり、計240万人年超のフォローアップ期間中に619件の大腸がんと36名の関連死亡があった。腺腫検出率の高い医師の担当患者は、大腸内視鏡後の大腸がん発症率が低く(腺腫検出率1%増あたりのハザード比0.97)、大腸がん死亡リスクも低下した(0.95)。腺腫検出率が中央値である28.3%未満である場合と比較すると、中央値以上の検出率は大腸がんリスク(ハザード比0.61)、関連死亡リスク(0.26)の低下と関連した。
評価
検出率の高い医師による大腸内視鏡検査で陰性であった患者では、その後の大腸がんリスクが低いことを明らかにした。腺腫検出率は、大腸内視鏡検査の品質の基準となりうる。


