NAFLD関連肝細胞がんは他の肝細胞癌と何が違う?:メタ解析
Clinical characteristics, surveillance, treatment allocation, and outcomes of non-alcoholic fatty liver disease-related hepatocellular carcinoma: a systematic review and meta-analysis
背景
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に関連する肝細胞がんの割合は増加傾向にあるが、NAFLD関連肝細胞がんは、他の原因による肝細胞がんに違いはあるのか。
シンガポールNational University of SingaporeのTanらは、観察研究を対象として、NAFLD関連肝細胞がんの有病率・臨床特徴・サーベイランス率・治療・アウトカムを検討するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
94,636名の患者を含む61件の研究が基準を満たした。NAFLDに続発する肝細胞がんの割合は15.1%であった。NAFLD関連肝細胞がんの患者はより高齢で、BMIが高く、糖尿病・高血圧・高脂血症・心疾患を有する傾向が高かった。また、NAFLD関連肝細胞がんは腫瘍径が大きく、単純結節型が多かった。BCLCステージ、TNM病期、PSなどは非NAFLD関連がんと同程度であった。全生存期間は差がなく(ハザード比1.05)、無病生存期間はNAFLD関連肝細胞がん患者で長かった(0.79)。
評価
NAFLDに関連する肝細胞がんの割合は世界的に上昇しているが、NAFLD関連肝細胞がんでは肝硬変を有さない患者が多く、半数以上がサーベイランスの対象となっていなかった。NAFLDに対する適切なサーベイランス戦略の確立が必要である。


