ARDS中の高二酸化炭素血症の影響は?:系統的レビュー・メタ解析
The role of acute hypercapnia on mortality and short-term physiology in patients mechanically ventilated for ARDS: a systematic review and meta-analysis
背景
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の人工呼吸中には高二酸化炭素血症がしばしば発生するが、その影響については議論がある。
フランスAP-HP, Hopitaux Universitaires Henri-MondorのGendreauらは、ARDSに対し、人工呼吸が行われた成人患者における急性高二酸化炭素血症の影響を調査するため、システマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
29件の研究(n=10,101)が含まれた。保護的換気のもとでの許容された高二酸化炭素血症(permissive hypercapnia)を検証した8件では、保護的換気を受けた患者の死亡率は、非保護的換気のもとでの高二酸化炭素血症のない患者より低かった(オッズ比0.26)。高二酸化炭素血症の有無によらず、保護的換気が行われた21件では、高二酸化炭素血症の死亡は増加した(1.54)。
評価
ARDSの高二酸化炭素血症の影響は、どのような機序で高二酸化炭素状態になるかによって異なるようである。保護的換気のもとでは、一定の高二酸化炭素血症は許容されると考えられる。


