軽症慢性高血圧妊婦には積極治療:CHAP
Treatment for Mild Chronic Hypertension during Pregnancy
背景
現行の妊婦高血圧ガイドラインでは、慢性で160/100 mmHg 未満の患者への治療は必ずしも推奨されていない。
University of AlabamaのTita ら(CHAP)は、軽症慢性高血圧妊婦に対する140/90mmHg未満目標の積極薬物治療の有効性・安全性を検証するRCTを行った(n=2,408)。対象者は23週未満の単胎妊婦で、妊娠中使用が許容されている降圧薬を適宜使用した(対照:無投薬)。一次アウトカムは重症妊娠高血圧腎症・妊娠35週前早産(医学的適応)・胎盤早期剥離・胎児/新生児死亡の複合であり、一次安全性アウトカムは在胎不当過小(SGA:出生体重が在胎期間別標準値の10パーセンタイル未満)である。
結論
積極治療の一次アウトカム優位を認めた(30.2% vs. 37.0% : aRR0.82)。一次安全性アウトカムに群間有意差はなかった。重篤母体合併症の発生率は各2.1%・2.8%、新生児重度合併症の発生率は各2.0%・2.6%であった。妊娠高血圧腎症発生率は各24.4%・31.1%、早産発生率は各27.5%・31.4%であった。
評価
この問題に関する最大のRCTにより、ガイドライン変更を支持する良質エビデンスを出した。使用薬はラベタロールまたは徐放性ニフェジピン(またはアムロジピンまたはメチルドパ)であった、という。


