脳主幹動脈閉塞疑い患者を遠くの血栓回収センターに送るべきか:RACECAT
Effect of Direct Transportation to Thrombectomy-Capable Center vs Local Stroke Center on Neurological Outcomes in Patients With Suspected Large-Vessel Occlusion Stroke in Nonurban Areas: The RACECAT Randomized Clinical Trial
背景
脳主幹動脈閉塞患者は、遠方の血栓回収センターに搬送すべきか、最寄りの血栓回収療法のできない一次脳卒中センターに搬送すべきか。
スペインHospital Universitari Germans Trias i Pujolの de la Ossa ら(RACECAT)は、これを検証する多施設RCTを行った(n=1401)。一次アウトカムは90日時点でのmRSである。
結論
発症-着院時間中央値は、遠隔センター搬送群140分、一次センター搬送群91分であった。一次アウトカムに群間差はなかった(調整共通OR:1.03)。遠隔センター搬送群では、一次センター搬送群に比してtPA投与率が有意に低く(47.5 vs 60.4%)、血栓回収施行率は有意に高かった(48.8 vs 39.4%)。90日時点の死亡率にも群間差はなかった。
評価
急性期脳主幹動脈閉塞疑い患者は血栓回収センターへ、という初期の単純方策の再検討を促す最近の潮流に掉さすRCTである。スペイン非都市部での結果であり、搬送時間差とtPA非投与とが相互作用した可能性もある。なお、同試験は、出血症例の場合は遠隔血栓回収センターへ送るのは有害、という解析結果を最近学会報告している(https://www.medscape.com/viewarticle/973834)。


