MR-proANPで脳卒中高リスクAFを予測する

Measurement of Midregional Pro-Atrial Natriuretic Peptide to Discover Atrial Fibrillation in Patients With Ischemic Stroke

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背景

MR-proANP（Midregional pro-atrial natriuretic peptide）は、急性虚血性脳卒中（AIS）の予後予測マーカーとされているが、病因・病態識別マーカー能は。
スイスUniversity of ZurichのArnoldら（BIOSIGNAL）は、AIS患者の症状発現後24時間以内前向収集データに基づき、MR-proANPの心塞栓（CE）因性識別能・新規診断心房細動（NDAF）特定能・MACE（脳血管再発イベント・心筋梗塞・心血管死）リスク予測能を評価する多施設コホート研究を行った（n=1,759）。一次アウトカムは、長期心臓モニタリング後のCE因脳卒中・NDAF・1年以内MACEの複合である。

結論

LogMR-proANPレベルは、CE因脳卒中（OR：7.96）・NDAF（OR：35.3）・MACE（HR：2.02）と関連した。年齢とMR-proANPレベルのみを含むNDAF予測モデルは、AUC0.81と良好な識別能を持ち、較正良好で、NDAF予測のための検証済みスコア（AS5F・CHA2DS2-VASc）よりネットベネフィットが高かった。

評価

AF予測のバイオマーカーは待望されてきたが、MR-proANPが最も有望な候補として浮上してきた。同指標による脳卒中二次予防の可能性を検証するMOSES（NCT03961334）がすでに進行中である。