米黒人の3%はTTR Val122Ileバリアントを保有、保有者の心不全死リスクは4.2倍
Association of Transthyretin Val122Ile Variant With Incident Heart Failure Among Black Individuals
背景
黒人はトランスサイレチンアミロイド心筋症(ATTR-CM)起因TTR遺伝子変異 Val122Ile保有者が多いが、心不全リスクは。
University of AlabamaのParchaら(REGARDS)は、米国アフリカ系アメリカ人7,514名を対象に、中央値11.1年の後向コホート研究を行った。一次アウトカムは、心不全(初回入院)・心不全死亡である。
結論
TTR Val122Ileバリアントの集団頻度は3.1%であり、バリアントキャリアの一次アウトカムリスクを確認した(aHR:[心不全]:2.43;[心不全死]:4.19)。一次・二次アウトカムに性差はなかった。
評価
黒人の保有率〜3%は従前の報告と合致している。心不全アウトカムのリスクを定量化した初めての研究であり、遺伝子検診の可否が問題となる。