進行子宮頸がんで新規PD-1・CTLA-4阻害薬併用が有望か
Dual PD-1 and CTLA-4 Checkpoint Blockade Using Balstilimab and Zalifrelimab Combination as Second-Line Treatment for Advanced Cervical Cancer: An Open-Label Phase II Study
背景
初回プラチナ化学療法後に進行した子宮頸がんの予後は不良で、治療オプションは限られる。Ohio State UniversityのO'Malleyらは、プラチナ化学療法後に再発した再発・転移子宮頸がん女性において、抗PD-1抗体balstilimabと抗CTLA-4抗体zalifrelimabの併用投与を検証する第2相試験を実施した(n=155)。
結論
フォローアップ期間の中央値21ヵ月で、有効性評価集団(n=125)の客観的奏効率は25.6%で、完全奏効は10名、部分奏効は22名であった。奏効期間は中央値未到達であった(12ヵ月時点で64.2%)。客観的奏効率は、PD-L1陽性の患者で32.8%、陰性の患者で9.1%であった。また、扁平上皮がんの患者では32.6%であった。疾患制御率は52%であった。免疫が介在する有害事象として甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症が多くみられた。
評価
新規薬剤を組み合わせた二重免疫チェックポイント阻害により、25%の奏効率と持続的な奏効期間が得られた。再発・転移子宮頸がんでは、ペムブロリズマブやcemiplimabがベネフィットを示しているが、これらに続くオプションとして期待がかかる。