LDL-C値推定のためのFriedewald・Sampson・Martin/Hopkins式間の不一致度を大規模検証
Discordance Between Standard Equations for Determination of LDL Cholesterol in Patients With Atherosclerosis
背景
LDLコレステロール(LDL-C)推定値の算出にはFriedewald・Sampson・Martin/Hopkinsと複数の式があるが、式間の不一致度は。
Medstar Georgetown University HospitalのSajjaらは、ASCVD患者 146,106名を対象に各推定式によるLDL-C値を算出する後向解析を行った。LDL-C値が双方の式で<70mg/dLを「一致」、一方が<70mg/dL、もう一方が≧70mg/dLを「不一致」とした。
結論
不一致率は、Friedewald vs Martin/Hopkinsで15%、Friedewald vs Sampsonで9%、Sampson vs Martin/Hopkinsで7%であった。不一致率はLDL-C低値・TG高値になるほど増加した。
評価
現在の臨床検査の重要問題を明確化し、Friedewald式・Sampson式ではLDL-C値の過小評価となりかねないと警鐘を鳴らした。JACC Editorialは、「TG ≧400 mg/dL患者ではSampson、強度治療中のLDL-C<100 mg/dL患者ではMartin/Hopkins、LDL-C≧100 mg/dL でTG中等度以下なら3法のどれでもよい」としているが、同時にFriedewaldによる過小評価には警戒を呼び掛けている。


