LDL-C値推定のためのFriedewald・Sampson・Martin/Hopkins式間の不一致度を大規模検証
Discordance Between Standard Equations for Determination of LDL Cholesterol in Patients With Atherosclerosis

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
February 2022
79
開始ページ
530

背景

LDLコレステロール(LDL-C)推定値の算出にはFriedewald・Sampson・Martin/Hopkinsと複数の式があるが、式間の不一致度は。
Medstar Georgetown University HospitalのSajjaらは、ASCVD患者 146,106名を対象に各推定式によるLDL-C値を算出する後向解析を行った。LDL-C値が双方の式で<70mg/dLを「一致」、一方が<70mg/dL、もう一方が≧70mg/dLを「不一致」とした。

結論

不一致率は、Friedewald vs Martin/Hopkinsで15%、Friedewald vs Sampsonで9%、Sampson vs Martin/Hopkinsで7%であった。不一致率はLDL-C低値・TG高値になるほど増加した。

評価

現在の臨床検査の重要問題を明確化し、Friedewald式・Sampson式ではLDL-C値の過小評価となりかねないと警鐘を鳴らした。JACC Editorialは、「TG ≧400 mg/dL患者ではSampson、強度治療中のLDL-C<100 mg/dL患者ではMartin/Hopkins、LDL-C≧100 mg/dL でTG中等度以下なら3法のどれでもよい」としているが、同時にFriedewaldによる過小評価には警戒を呼び掛けている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)