COVID-19パンデミック中のSTEMI重症化を確認
Impact of COVID-19 pandemic restrictions on ST-elevation myocardial infarction: a cardiac magnetic resonance imaging study
背景
COVID-19パンデミック期には、STEMI患者の重症度が増したと言われている。オーストリアMedical University of InnsbruckのReinstadlerらは、同国でSTEMIをPCI治療されたMARINA-STEMIコホート研究参加者474名(パンデミック中ではPCR陰性者)のパンデミック前後のCMRデータを比較した。
結論
パンデミック前と比較し、パンデミック中STEMI患者では、梗塞サイズが増加し(22% vs.14%)、微小血管閉塞がより高頻度(77% vs.52%)・広範囲(1.5% vs. 0.2 %)で、心筋内出血率が高かった(56%vs. 34% )。
評価
COVID-19による心筋障害は周知で、パンデミックでSTEMI重症度が増したという報告も多い(https://www.jacc.org/doi/abs/10.1016/j.jacc.2020.09.546)。この論文は、パンデミック前後のSTEMI患者の精密CMR所見の比較でPCR陰性患者もSTEMIが重症化した、という確定報告である。著者らは、パンデミックによる社会制約のcollateral damageである、としている。


