難治性心停止での搬送中からのECPRバンドルは生存率を高めるか?:チェコRCT
Effect of Intra-arrest Transport, Extracorporeal Cardiopulmonary Resuscitation, and Immediate Invasive Assessment and Treatment on Functional Neurologic Outcome in Refractory Out-of-Hospital Cardiac Arrest: A Randomized Clinical Trial
背景
初期の蘇生処置に抵抗性の心停止患者に対して、早期から体外循環式心肺蘇生法(ECPR)を実施することで転帰を改善することはできるか。チェコCharles UniversityのBelohlavekらは、心原性と推定される自己心拍再開のない目撃あり院外心停止患者を、侵襲的治療(機械的心肺蘇生の開始、循環器治療センターへの搬送とECPR・侵襲的評価)または通常の現場での二次蘇生処置へと割り付けるランダム化比較試験を実施した。
結論
予定された285名のうち256名が登録された時点で、無益基準を満たし試験は中止された。180日目の神経学的良好アウトカム率は侵襲的治療群で31.5%、通常治療群で22.0%であった(オッズ比1.63; 非有意)。30日時点での神経学的回復は各群30.6%、18.2%であり(オッズ比1.99)、心臓サポート不要な回復はそれぞれ43.5%、34.1%であった(オッズ比1.49; 非有意)。
評価
8年をかけて行われたRCTで、一次アウトカムの点推定は介入群で優ったものの、統計的有意差には至らず、試験は中止された。しかし、9.5%の差は早期搬送によるECPRが有効であることを強く示唆している。


