AF患者のACS/PCI後抗血栓療法は:AUGUSTUSサブスタディ
Antithrombotic Therapy in Patients With Atrial Fibrillation After Acute Coronary Syndromes or Percutaneous Intervention
背景
心房細動(AF)で抗血栓療法を受けている患者が急性冠症候群(ACS)やPCIに遭遇する機会が増えている。Duke UniversityのLopesらは、AUGUSTUS(ACS発症またはPCI施行後でP2Y12阻害薬を使用しているAF患者を、アピキサバン/VKA/アスピリン/プラセボに割り付け抗血栓レジメンの安全性・有効性を検証)データの部分解析により、HAS-BLED・CHA2DS2-VAScスコア層毎の抗血栓療法の安全性・有効性を評価した(n=4,614)。一次エンドポイントは、6ヵ月のフォローアップでの重大または臨床的重要非重大(CRNM)出血である。
結論
ベースラインリスクと無関係に、アピキサバンは一次エンドポイントでVKAに優った(HR:0.57[HAS-BLED≦2]; 0.72[HAS-BLED≧3] )。アスピリンはベースラインリスクと無関係に出血を増加させた(HR:1.86 [HAS-BLED≦2]; 1.81 [HAS-BLED≧3)。アピキサバンは、ベースライン脳卒中リスクとの有意な相互作用なしに、VKAより死亡・入院リスクが低かった(HR:0.92[CHA 2DS2 - VASc≦2 ]; 0.82[CHA 2DS2 - VASc≧3])。
評価
著者らは「AF患者のACS/PCIではベースライン出血・脳卒中リスクと無関係にアピキサバン・P2Y12阻害薬(アスピリン抜き)を推奨する」と結論している。ただし、JACCEditorialはその結論は早急である、と留保を加えており、最終結論ではない。


