AF患者のACS/PCI後抗血栓療法は:AUGUSTUSサブスタディ
Antithrombotic Therapy in Patients With Atrial Fibrillation After Acute Coronary Syndromes or Percutaneous Intervention

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
February 2022
79
開始ページ
417

背景

心房細動(AF)で抗血栓療法を受けている患者が急性冠症候群(ACS)やPCIに遭遇する機会が増えている。Duke UniversityのLopesらは、AUGUSTUS(ACS発症またはPCI施行後でP2Y12阻害薬を使用しているAF患者を、アピキサバン/VKA/アスピリン/プラセボに割り付け抗血栓レジメンの安全性・有効性を検証)データの部分解析により、HAS-BLED・CHA2DS2-VAScスコア層毎の抗血栓療法の安全性・有効性を評価した(n=4,614)。一次エンドポイントは、6ヵ月のフォローアップでの重大または臨床的重要非重大(CRNM)出血である。

結論

ベースラインリスクと無関係に、アピキサバンは一次エンドポイントでVKAに優った(HR:0.57[HAS-BLED≦2]; 0.72[HAS-BLED≧3] )。アスピリンはベースラインリスクと無関係に出血を増加させた(HR:1.86 [HAS-BLED≦2]; 1.81 [HAS-BLED≧3)。アピキサバンは、ベースライン脳卒中リスクとの有意な相互作用なしに、VKAより死亡・入院リスクが低かった(HR:0.92[CHA 2DS2 - VASc≦2 ]; 0.82[CHA 2DS2 - VASc≧3])。

評価

著者らは「AF患者のACS/PCIではベースライン出血・脳卒中リスクと無関係にアピキサバン・P2Y12阻害薬(アスピリン抜き)を推奨する」と結論している。ただし、JACCEditorialはその結論は早急である、と留保を加えており、最終結論ではない。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)