トリプルネガティブ乳がんでの術前・術後ペムブロリズマブはEFSも改善:KEYNOTE-522試験
Event-free Survival with Pembrolizumab in Early Triple-Negative Breast Cancer
背景
KEYNOTE-522試験は、ステージIIまたはIIIの未治療トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者での術前化学療法に追加してペムブロリズマブまたはプラセボ、さらに術後補助療法として同じくペムブロリズマブまたはプラセボを2:1で割り付ける第3相ランダム化比較試験であり、第1回中間解析において一次アウトカムの一つである手術時点での病理学的完全奏効率が、ペムブロリズマブ群で優ることを示している。Queen Mary University of LondonのSchmidらは、同試験におけるもう一つの一次エンドポイントである無イベント生存率について報告した(n=1,174)。
結論
36ヵ月無イベント生存率はペムブロリズマブ群で84.5%、プラセボ群で76.8%であった(ハザード比0.63)。安全性プロフィルは確立されたものと一致した。
評価
術前ペムブロリズマブによるpCRの改善に続いて、EFSの改善も示した。新たな標準治療となるだろう。