チルゼパチドはインスリングラルギン低奏効性をSURPASSする
Effect of Subcutaneous Tirzepatide vs Placebo Added to Titrated Insulin Glargine on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes: The SURPASS-5 Randomized Clinical Trial
背景
SURPASSは、デュアルGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドに関する多様な設定での効果検証試験である。Lilly SpainのAngel Rodriguezら(SURPASS-5)は、インスリングラルギンによる血糖管理不良のT2D患者475名を対象として、同薬追加の効果を検証する第3相試験を行った。患者は40週間インスリングラルギンへの同薬3用量またはプラセボを週一度皮下注射された。一次エンドポイントは、ベースラインから40週までのHbA1c変化である。
結論
チルゼパチドの一次エンドポイント効果を認めた( 15mg −2.34% vs.プラセボ −0.86%)。 また、ベースラインからの減量も実薬群が有意に大きかった( 15mg−8.8 kg vs.プラセボ 1.6 kg)。
評価
SURPASSは全て有効結果を出している:1(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)01324-6/fulltext)・2(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34170647/)・3 (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34370970/)・4(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34672967/)。今回も良好な結果だが、下痢・嘔気等副反応は実薬群が多かった。