VA-ECMOを受ける心原性ショック患者での低体温療法は無益:HYPO-ECMO
Effect of Moderate Hypothermia vs Normothermia on 30-Day Mortality in Patients With Cardiogenic Shock Receiving Venoarterial Extracorporeal Membrane Oxygenation: A Randomized Clinical Trial
背景
VA ECMO(体外式膜型人工肺)は心原性ショック患者で用いられるが、ECMOを受ける患者にあっても死亡率は依然高い。フランスCHRU NancyのLevyらは、同国のショック治療施設のICUにおいて、心原性ショックによりVA ECMOが開始されて6時間以内の挿管患者を、24時間のmoderateな低体温療法(33〜34 ℃)または正常体温療法(36〜37 ℃)へと割り付けるランダム化比較試験HYPO-ECMOを実施した。
結論
適格患者786名のうち、374名がランダム化され、334名が試験を完了した。30日時点で低体温群の41%、正常体温群の51%が死亡した(調整オッズ比0.71, 非有意)。30日時点での複合アウトカム(死亡、心臓移植、LVAD装着、脳卒中)率は低体温群で低かったが(オッズ比0.61)、31種の二次アウトカムのうち30種については差がなかった。
評価
VA-ECMOと低体温療法の併用は心原性ショック患者のアウトカムを改善しなかった。とはいえ、本試験のサンプルサイズは比較的小さく、真の効果が存在する可能性も排除できない。


