一過性脳虚血発作はTIAクリニックでの外来管理で良い?:メタ解析
Risk of Subsequent Stroke Among Patients Receiving Outpatient vs Inpatient Care for Transient Ischemic Attack: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
一過性脳虚血発作(TIA)ではその後の脳梗塞が高まる場合があるが、最適な管理のモデルは確定していない。Geisinger Health SystemのShahjoueiらは、TIAまたは軽症脳梗塞患者における後続する脳梗塞リスクを推定・比較するためのシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
71報から226,683名の患者が含まれた。5636名はTIAクリニックで、130,139名は院内で、3,605名は救急部門で、87,303名はその他のセッティングで治療を受けた。TIAクリニックでの治療を受けた患者のその後の脳梗塞リスクは、2日以内0.3%、7日以内1.0%、30日以内1.3%、90日以内2.1%であり、入院治療を受けた患者では、それぞれ0.5%、1.2%、1.6%、2.8%であった。TIAクリニック治療患者のリスクは入院患者と差がなかった。
評価
TIAクリニックでの外来管理は、入院管理と同程度に安全で、救急部門ないし、その他のセッティングで治療された患者はリスクが高かった。選択されたTIAでは、外来治療は安全と考えられる。