ALK陽性肺がんに第二世代ALK阻害薬ensartinib：eXalt3試験

Ensartinib vs Crizotinib for Patients With Anaplastic Lymphoma Kinase−Positive Non-Small Cell Lung Cancer: A Randomized Clinical Trial

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背景

ALK陽性の非小細胞肺がん（NSCLC）に対してはALKチロシンキナーゼ阻害薬クリゾチニブが承認されて以降、第二世代・第三世代のALK阻害薬も登場している。Vanderbilt-Ingram Cancer CenterのHornらは、21ヵ国120ヵ国の進行・再発・転移ALK陽性NSCLC患者を、第二世代ALK阻害薬ensartinibまたはクリゾチニブに割り付ける第3相ランダム化比較試験eXalt3を実施した（n=290）。

結論

ITT集団の無増悪生存期間（PFS; 中央値）は、ensartinib群25.8ヵ月、クリゾチニブ群12.7ヵ月であった（ハザード比0.51）。中央検査ALK陽性患者からなるmITT集団のPFSはensartinib群は中央値未達、クリゾチニブ群は12.7ヵ月であった（0.45）。ベースラインでの標的脳転移の奏効率は、ensartinib群で64%、クリゾチニブ群では21%であった。治療関連の重篤有害事象、用量減量、投与中断の割合に群間差はなかった。

評価

すでに第二世代のアレクチニブや第三世代のロルラチニブなどが、クリゾチニブを凌駕する成績を示しているが、ensartinibもこれに加わった。