非DM肥満患者の長期減量効果でセマグルチドのリラグルチドへの優位を示す：STEP8
Effect of Weekly Subcutaneous Semaglutide vs Daily Liraglutide on Body Weight in Adults With Overweight or Obesity Without Diabetes: The STEP 8 Randomized Clinical Trial
背景
セマグルチドの抗肥満効果に関するSTEP試験は多様に行われており、STEP8結果が発表された。Washington Center for Weight Management and ResearchのRubinoら（STEP 8）による68週多施設無盲第3b相試験で、非糖尿病でBMI30以上、もしくは27以上で最低1つの体重関連合併症を有する成人338名を対象として、週1度の同薬皮下注とリラグルチド皮下注の効果・安全性を比較した（対照：プラセボ）。1次アウトカムは体重変化率である。
結論
セマグルチドのリラグルチドに対する一次アウトカム優位を認めた（-15.8% vs. -6.4%）。10%以上・15%以上・20%以上の減量を達成した患者率もセマグルチド群が高かった。治療中止患者率はリラグルチド群が多く、副反応発現率は両群同等だった。
評価
立て続けに公刊されているSTEP試験だが（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33567185/・https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30122305/・STEP3（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7905697/・STEP4（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7988425/）、全結果がポジティブで、目覚ましい結果である。
