抗LAG-3抗体relatlimab、ニボルマブと組み合わせてメラノーマに効果:RELATIVITY-047試験
Relatlimab and Nivolumab versus Nivolumab in Untreated Advanced Melanoma
背景
Lymphocyte-activation gene 3(LAG-3)はT細胞活性制限経路を制御し、T細胞の疲弊を引き起こす免疫チェックポイントである。University of Texas M.D. Anderson Cancer CenterのTawbiらは、治療歴のない転移性/切除不能悪性黒色腫患者を対象に、抗LAG-3抗体relatlimabとニボルマブの用量固定配合剤、またはニボルマブ単独を比較する第2/3相ランダム化比較試験RELATIVITY-047を実施した(n=714)。
結論
無増悪生存期間(中央値)は配合剤群10.1ヵ月、ニボルマブ群4.6ヵ月であった(ハザード比)。12ヵ月無増悪生存率はそれぞれ47.7%、36.0%であった。主要なサブグループの無増悪生存期間は、配合剤群で優った。グレード3・4の治療関連有害事象は、配合剤群の18.9%、ニボルマブ群の9.7%で発生した。
評価
LAG-3標的薬とPD-1阻害薬ニボルマブとの組み合わせにより、PFSを有意に延長した。CTLA-4とPD-1の二重阻害と比べて有害事象が少ないことも魅力的で、次なるゲームチェンジャーとして期待される。