大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療にAxi-cel:ZUMA-7試験
Axicabtagene Ciloleucel as Second-Line Therapy for Large B-Cell Lymphoma
背景
キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法Axicabtagene ciloleucel(Axi-cel)は、大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の三次治療でFDA承認を受けている。H. Lee Moffitt Cancer CenterのLockeらは、初回化学免疫療法に耐性または12ヵ月以内に再発したLBCL患者に対し、Axi-celまたは主治医選択の標準治療を割り付ける国際的第3相ランダム化比較試験ZUMA-7を実施した(n=359)。
結論
無イベント生存期間は、axi-cel群で8.3ヵ月、標準治療群で2.0ヵ月であり、24ヵ月無イベント生存率はそれぞれ41%、16%であった(ハザード比0.40)。Axi-cel群の83%、標準治療群の50%で奏効が認められた。中間解析における推定2年生存率はaxi-cel群で61%、標準治療群で52%であった。グレード3以上の有害事象はaxi-cel群の91%、標準治療群の83%で発生した。Axi-cel群で、サイトカイン放出症候群や神経学的事象に関連する死亡はなかった。
評価
LBCLのセカンドラインにおいてもEFSを有意に延長した(OSデータはimmature)。ファーストラインでの第2相試験(NCT03761056)の結果も有望とみられている。