神経芽細胞腫ではALK遺伝子異常が予後の悪化と関連する
Frequency and Prognostic Impact of ALK Amplifications and Mutations in the European Neuroblastoma Study Group (SIOPEN) High-Risk Neuroblastoma Trial (HR-NBL1)
背景
神経芽細胞腫は白血病・脳腫瘍に次いで一般的な小児がんであり、高リスク神経芽細胞腫は治癒困難である。フランスInstitut CurieのBelliniらは、HR-NBL1/SIOPEN研究に参加した神経芽細胞腫患者から得られた1,092のサンプルを解析し、神経芽細胞腫におけるALK遺伝子異常の頻度および臨床特徴・予後との関連を検討した。
結論
ALK増幅(n=901)は4.5%で検出され、5年生存率の低下と関連した(28% vs. 51%)。変異アレル頻度が20%超のクローナルALK変異(n=762)は10%で、変異アレル頻度が0.1-20%のサブクローナルALK変異は3.9%で検出され、ALK増幅と強く相関した。5年生存率はクローナルALK変異患者で33%、サブクローナルALK変異患者で48%であった。多変量モデルにおいて、ALK増幅(ハザード比2.38)とクローナルALK変異(1.77)は予後不良の独立予測因子であった。
評価
高リスク神経芽細胞腫におけるALK遺伝子異常が生存率の低下を予測することを明らかにした。ALK標的治療への理論的根拠を提供する知見である。


