アクティブサーベイランス中の前立腺がん患者における運動の効果とは:ERASE試験
Effects of Exercise on Cardiorespiratory Fitness and Biochemical Progression in Men With Localized Prostate Cancer Under Active Surveillance: The ERASE Randomized Clinical Trial
背景
アクティブサーベイランス(監視療法)を受ける早期発見前立腺がん患者において、運動は進行リスクを抑制出来るか。カナダUniversity of AlbertaのKangらは、アクティブサーベイランスを受ける低・中間リスクの限局性前立腺がん男性を、週3回12週間のトレッドミルを用いた高強度インターバルトレーニング(HIIT)または通常ケアのみ、の2群へと割り付ける第2相ランダム化臨床試験ERASEを実施した(n=52)。
結論
HIIT群のアドヒアランス率は96%であった。一次アウトカムである最大酸素摂取量(ピークVO2)は、HIIT群では0.9 mL/kg/min増加し、通常ケア群では0.5 mL/kg/min低下した。HIIT群ではPSA値、PSA上昇度が低下、LNCaP細胞の増殖が低下した。PSA倍加時間・テストステロン値に有意な差は認められなかった。
評価
生理学的指標を用いた小規模な試験であるが、運動が心肺機能を高め、進行を抑制する可能性を理論的に根拠づけた。臨床アウトカムへの影響を検証するより大規模な試験が必要とされる。


