抗PD-1治療抵抗性の進行肺がんでTIL養子免疫療法
Tumor-infiltrating lymphocyte treatment for anti-PD-1-resistant metastatic lung cancer: a phase 1 trial
背景
腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を用いた養子免疫細胞療法は、メラノーマなどで有効性が報告されている。H. Lee Moffitt Cancer Center & Research InstituteのCreelanらは、ニボルマブ単剤療法後に進行をみた進行非小細胞肺がん患者20名を対象とした第1相試験において、シクロホスファミドとフルダラビンによるリンパ球枯渇、TIL注入・IL-2、ニボルマブ維持療法からなる養子免疫細胞療法レジメンを実施した。
結論
重篤な毒性発生率は、事前に指定された17%以下を満たした(12.5%)。評価可能な13名のうち、3名で奏効が確認され、11名で腫瘍負荷の減少が認められた(最大変化の中央値35%)。完全奏効を達成した2名では、1.5年時点で奏効が継続中であった。
評価
転移を有するNSCLC患者を対象として、TIL療法の有望な抗腫瘍活性をはじめて報告した。持続的な完全奏効を示した患者の一人はPD-L1陰性であり、免疫チェックポイント阻害薬の効果が限定的なPD-L1陰性患者に対するオプションとして期待が持たれる。


