同種幹細胞移植後の出血性膀胱炎にBKV特異的CTLが効果
Third-Party BK Virus-Specific Cytotoxic T Lymphocyte Therapy for Hemorrhagic Cystitis Following Allotransplantation
背景
BKウイルスに関連する出血性膀胱炎は、同種造血幹細胞移植でしばしば見られる合併症であり、決定的な治療法はない。The University of Texas MD Anderson Cancer CenterのOlsonらは、移植後にBKV関連出血性膀胱炎を発症した患者59名において、HLA型が最も一致した第三者(健康ドナー26名)からのBKV特異的細胞障害性T細胞(CTL)を投与することの実現可能性・安全性・有効性を評価する臨床試験を実施した。
結論
BKV-CTL投与は速やかに奏効をもたらし、評価可能であった患者における14日全奏効率は67.7%、45日全奏効率は81.6%であった。また達成された奏効が失われることもなかった。グレード3・4のGVHD、生着不全、投与関連毒性はなかった。マッチペア解析では、標準治療と比較して、BKV-CTLにより高い奏効率を示すこと、輸血の必要性も低下することが明らかになった。
評価
有効な治療法を欠いていたBKV関連出血性膀胱炎に対して優れた奏効を示し、新たな治療オプションをもたらした。NEJMに掲載された以前の研究では、進行性多巣性白質脳症を同様のアプローチで治療している(https://doi.org/10.1056/NEJMoa1801540)。


