HER2陽性早期乳がんでのトラスツズマブ エムタンシンは毒性を減らせるか:ATEMPT試験
Adjuvant Trastuzumab Emtansine Versus Paclitaxel in Combination With Trastuzumab for Stage I HER2-Positive Breast Cancer (ATEMPT): A Randomized Clinical Trial
背景
HER2陽性早期乳がんに対してはトラスツズマブと化学療法による術後補助療法が有効である。Dana-Farber Cancer InstituteのTolaneyらは、I期HER2陽性乳がん患者を、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)またはパクリタキセル+トラスツズマブ(TH)に3:1で割り付け、臨床的に重要な毒性(CRTs)と無侵襲性疾患生存率(iDFS)を比較する第2相ランダム化比較試験ATEMPTを実施した(n=497)。
結論
T-DM1群の46%、TH群の47%がCRTsを経験した。T-DM1群の3年iDFSは97.8%であった。T-DM1群の患者は、TH群と比して神経障害・脱毛が少なく、労働生産性が高かった。
評価
T-DM1により一次アウトカム毒性を減らすことは出来なかったものの、iDFSは非常に良好であり、パクリタキセル+トラスツズマブの代替オプションとなりうることを実証した。


