mCRPCでのAKT阻害薬ipatasertib+アビラテロン、PTEN欠失患者で効果:IPATential150試験
Ipatasertib plus abiraterone and prednisolone in metastatic castration-resistant prostate cancer (IPATential150): a multicentre, randomised, double-blind, phase 3 trial
背景
経口AKT阻害薬ipatasertibは、PI3K/AKT経路の活性化を伴うがんに対して有効性が示唆されてきた。Dana-Farber Cancer InstituteのSweeneyらは、治療歴のない無症候・軽症候の転移性去勢抵抗前立腺がん患者を、ipatasertib+アビラテロン+プレドニゾロンまたはプラセボ+アビラテロン+プレドニゾロンによる治療に割り付ける第3相ランダム化比較試験IPATential150を実施した(n=1,101)。
結論
全体の47%に相当するPTEN欠失患者(n=521)における無増悪生存期間は、ipatasertib群で18.5ヵ月、プラセボ群で16.5ヵ月であった(ハザード比0.77)。ITT集団における無増悪生存期間はそれぞれ19.2ヵ月、16.6ヵ月であった(0.84, 非有意)。グレード3以上の有害事象はipatasertib群の70%、プラセボ群の39%で発生し、ipatasertib群の21%、プラセボ群の5%で治療の中止に至った。治療関連死は各群2名であった。
評価
ITT集団では有意差はなかったものの、約半数にあたるPTEN欠失サブグループにおいて効果を示した。PTEN欠失はmCRPCにおける予後不良因子でもあり、新たなオプションとして期待される。トリプルネガティブ乳がんでのIPATunity130試験(NCT03337724)は、ネガティブ結果が報告されている。


