屋外での労働による紫外線曝露は乳がんリスクを下げる
Occupational exposure to solar ultraviolet B radiation and risk of subtypes of breast cancer in Danish women
背景
太陽光に含まれるB領域紫外線(UV-B)への曝露が乳がんリスクを減少させるという仮説があるが、屋外労働による職業性曝露に焦点を当てた研究は少ない。デンマークDanish Cancer Society Research CenterのPedersenらは、Danish Cancer Registryを用い70歳未満で原発性乳がんを発症した女性38,375名を特定、これに加えて各患者と同じ年に生まれ乳がんを発症していない対照者5名をDanish Civil Registration Systemからランダムに抽出し、職業上の紫外線曝露とサブタイプごとの乳がんとの関連を調査した。
結論
全体としては、職業性の紫外線曝露と乳がんとの間に関連は認められなかったが、50歳以上では、曝露期間が長いこと(20年以上)、累積曝露量が高いことと乳がんリスクとの間に逆相関が存在した。エストロゲン受容体のステータスによる差は認められなかった。
評価
言うまでもなく、紫外線は皮膚がんや眼疾患の原因となるが、一方で乳がんリスクを抑制する可能性が示唆されている(http://doi.org/10.1097/MD.0000000000023105)。職業性の紫外線曝露にフォーカスした本研究は、長期にわたる屋外労働への従事が乳がんリスク低下と関連することを示した。機序としては紫外線によるビタミンD生成が最有力視されており、がん予防として日光浴が推奨される日も来るかもしれない。


