プラチナ抵抗性の再発卵巣がんにWee1阻害薬adavosertib+ゲムシタビン:第2相RCT
Adavosertib plus gemcitabine for platinum-resistant or platinum-refractory recurrent ovarian cancer: a double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 2 trial
背景
Wee1阻害剤adavosertib(AZD1775)は、複数の癌腫で抗腫瘍活性を示している。カナダPrincess Margaret Cancer CentreのLheureuxらは、プラチナ不耐・抵抗性の再発高異型度漿液性卵巣がん女性でのゲムシタビンに加えて、adavosertibまたはプラセボを2:1で割り付ける第2相ランダム化比較試験を行った(n=124)。
結論
高異型度の99名がランダム化され、高異型度でなかった25名は探索的コホートに登録された。無増悪生存期間はadavosertib群で中央値4.6ヵ月、プラセボ群で3.0ヵ月であった(ハザード比0.55)。好発したグレード3以上の有害事象として、好中球減少症(62% vs. 30%)、血小板減少症(31% vs. 6%)があった。治療関連死亡はなかった。
評価
TP53変異が関与する高異型度漿液性がんでのWee1阻害の有効性を強く示唆した。子宮漿液性がんでの単剤療法も有望とみられている(http://doi.org/10.1200/JCO.2020.38.15_suppl.6009)。

