進行腎細胞がんファーストランでのペムブロリズマブ+アキシチニブの優位は長期的:KEYNOTE-426試験
Pembrolizumab plus axitinib versus sunitinib monotherapy as first-line treatment of advanced renal cell carcinoma (KEYNOTE-426): extended follow-up from a randomised, open-label, phase 3 trial

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The Lancet Oncology
年月
December 2020
21
開始ページ
1563

背景

KEYNOTE-426試験は、進行した淡明細胞型腎細胞がん患者(n=861)での初回治療として、ペムブロリズマブ・アキシチニブ併用またはスニチニブを割り付ける第3相ランダム化比較試験であり、先にペムブロリズマブ・アキシチニブ併用群での無増悪生存期間延長を報告している。イギリスBarts Cancer InstituteのPowlesらは、同試験における拡張フォローアップ探索的解析により、長期的な安全性・有効性を報告した。

結論

フォローアップ期間中央値30.6ヵ月で、全生存期間は二剤併用群では中央値未達、スニチニブ群では35.7ヵ月であり(ハザード比0.68)、無増悪生存期間は二剤併用群15.4ヵ月、スニチニブ群11.1ヵ月であった(0.71)。第一回中間解析以降に新たな治療関連死は報告されなかった。

評価

すでに標準治療となっているペムブロリズマブ+アキシチニブの有効性が、長期的にも継続していることを確認した。ニボルマブ+イピリムマブやアベルマブ+アキシチニブ等との比較を行う上でも重要なデータとなる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)