進行腎細胞がんファーストランでのペムブロリズマブ+アキシチニブの優位は長期的:KEYNOTE-426試験
Pembrolizumab plus axitinib versus sunitinib monotherapy as first-line treatment of advanced renal cell carcinoma (KEYNOTE-426): extended follow-up from a randomised, open-label, phase 3 trial
背景
KEYNOTE-426試験は、進行した淡明細胞型腎細胞がん患者(n=861)での初回治療として、ペムブロリズマブ・アキシチニブ併用またはスニチニブを割り付ける第3相ランダム化比較試験であり、先にペムブロリズマブ・アキシチニブ併用群での無増悪生存期間延長を報告している。イギリスBarts Cancer InstituteのPowlesらは、同試験における拡張フォローアップ探索的解析により、長期的な安全性・有効性を報告した。
結論
フォローアップ期間中央値30.6ヵ月で、全生存期間は二剤併用群では中央値未達、スニチニブ群では35.7ヵ月であり(ハザード比0.68)、無増悪生存期間は二剤併用群15.4ヵ月、スニチニブ群11.1ヵ月であった(0.71)。第一回中間解析以降に新たな治療関連死は報告されなかった。
評価
すでに標準治療となっているペムブロリズマブ+アキシチニブの有効性が、長期的にも継続していることを確認した。ニボルマブ+イピリムマブやアベルマブ+アキシチニブ等との比較を行う上でも重要なデータとなる。

