体重が減少している糖尿病発症者は膵がんリスクが高い
Diabetes, Weight Change, and Pancreatic Cancer Risk
背景
膵がんは極めて予後が悪く、早期の発見が重要になる。Dana-Farber Cancer InstituteのYuanらは、医療従事者コホートNurses’ Health Study(n=112,818)およびHealth Professionals Follow-Up Study(n=46,207)の男女のデータから、糖尿病の期間、直近の体重変化と膵がん発症との関連を評価した。
結論
1,116件の膵がんが同定された。最近糖尿病を発症した男女では、膵がんのリスクが上昇(年齢調整ハザード比2.97)、長期にわたり糖尿病の患者でもリスク上昇がみられた(2.16)。1〜4ポンド、5〜8ポンド、8ポンド以上の体重減も膵がんリスクであった(それぞれ1.25、1.33、1.92)。最近糖尿病を発症した患者で、同時に1〜8ポンドの体重減があった場合ハザード比3.61、8ポンド以上の体重減があった場合には6.75の大きなリスク増が認められた。発症率は、最近糖尿病を発症し、かつ体重減少前のBMIが25以下の参加者で特に高く、体重減少が意図的でない参加者でも高かった。
評価
糖尿病と膵がんとの関連は既知のものだが、糖尿病の発症と体重減少が同時にみられた個人で膵がんリスクが高まること、肥満ではない個人、ダイエット以外の体重減少の場合にはさらにリスクが高くなることを明らかにした。リスク集団としてサーベイランスされる価値があるかも知れない。


