座りっぱなしはがんリスク、運動に置き換えるとリスク減
Association of Sedentary Behavior With Cancer Mortality in Middle-aged and Older US Adults
背景
座位行動は心血管疾患や糖尿病、さらに全原因死亡のリスクを高めることが知られるが、がんについてはどうか。University of Texas MD Anderson Cancer CenterのGilchristらは、REGARDS前向コホート研究に登録された45歳以上の黒人・白人参加者において連続7日間起床中に、腰に装着した加速度計により座位行動・身体活動を記録し、がん死亡率との関連を調査した(n=8,002)。
結論
平均5.3年のフォローアップ期間で、3.3%ががんにより死亡した。総座位時間はがん死亡リスクの増加と関連した(第一三分位に対する第二三分位のハザード比1.45、第三三分位のハザード比1.52)。座位継続時間はがんリスクと有意な相関はなかった(第一三分位に対する第二三分位のハザード比1.26、第三三分位のハザード比1.36)。座位時間30分を軽強度の身体活動で置き換えた場合、がん死亡率は8%低下し(ハザード比0.92)、中・高強度の身体活動で置き換えた場合31%低下した(0.69)。
評価
これまでの研究ではがんと座位時間の関連は示されていなかったが、加速度による正確な座位時間評価を用いた本研究は、座位時間の増加ががんリスクを高めることを明らかにした。運動によりこのリスクが軽減できることも同時に示されており、公衆衛生に重要なメッセージをもたらす。


