永久染毛剤の個人使用はがんリスクか
Personal use of permanent hair dyes and cancer risk and mortality in US women: prospective cohort study

カテゴリー
がん
ジャーナル名
BMJ
年月
September 2020
370
開始ページ
m2942

背景

国際がん研究機関(IARC)は、永久染毛剤への職業的暴露を発がん性を有する可能性のあるグループに分類しているが、個人使用のリスクは。Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical SchoolのZhangらは、前向コホート研究Nurses’ Health Studyの女性117,200名において、永久染毛剤の使用・使用期間・使用頻度・使用開始年齢とがんとの関連を検討した。

結論

永久染毛剤の使用は、固形がん(ハザード比0.98)・血液がん(1.00)のリスクと関連せず、ほとんどの特定がんリスク、がん死亡リスクとも関連しなかった。使用歴のある女性では基底細胞がんリスクがわずかに上昇した(1.05)。また累積使用量は、ER陰性乳がん、PR陰性乳がん、HR陰性乳がん、卵巣がんのリスクと正に関連した。黒髪女性ではホジキンリンパ腫のリスク上昇があり、明るい髪の女性では基底細胞がんのリスク上昇があった。

評価

染毛剤は多くの化学物質を含み、職業的曝露による膀胱がんリスクが知られていた。個人使用に関する過去最大の本研究(大半が白人)では、染毛剤の使用はほとんどのがんリスクと関連しなかった一方、基底細胞がんやいくつかの婦人科がんではリスク関連が認められ、加えて生来の髪色によりリスクが異なる可能性も示唆された。さらなる調査は必須である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)