閉経後CEEホルモン補充療法は乳がん発症を減らす:WHI試験の長期結果
Association of Menopausal Hormone Therapy With Breast Cancer Incidence and Mortality During Long-term Follow-up of the Women’s Health Initiative Randomized Clinical Trials
背景
Women’s Health Initiative試験は、閉経後女性(n=16,608)に結合型エストロゲン(CEE)+酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)またはプラセボを、さらに子宮摘出後女性(n=10,739)にCEE単独またはプラセボを割り付けるランダム化比較試験であり、CEE+MPAでは乳がんリスクが上昇することが明らかになり試験が中途終了、一方でCEEは乳がんリスクが低下する可能性が示された。Lundquist InstituteのChlebowskiらは、同試験の長期フォローアップ結果を報告した。
結論
累積フォローアップは中央値20年となった。乳がん発症率はCEE単独群で年率0.30%、プラセボ群では0.37%と、CEE投与により有意に低下した(ハザード比0.78)。また乳がん死亡もそれぞれ30件、46件と有意に減少した(0.60)。一方でCEE+MPA群の乳がん発症率は0.45%と有意に上昇(1.28)、死亡も増加傾向であった(1.35)がこちらは有意ではなかった。
評価
WHI試験の結果はホルモン補充療法の施行を一時減少させたが、その後見直しが進んでいる。この20年結果でもEPTでは乳がんリスクが上昇、ETではリスクが低下することが確認された。治療選択における重要な考慮事項となる。


