進行胆管がんセカンドラインに選択的FGFR阻害薬pemigatinib、1/3で奏効:第2相試験
Pemigatinib for previously treated, locally advanced or metastatic cholangiocarcinoma: a multicentre, open-label, phase 2 study

カテゴリー
がん
ジャーナル名
The Lancet Oncology
年月
May 2020
21
開始ページ
671

背景

PemigatinibはFGFR1/2/3の選択的阻害薬であり、胆管がん患者の一部にみられるFGFR融合遺伝子陽性例での検証が進んでいる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのAbou-Alfaらは、1つ以上の治療を受け進行がみられた局所進行・転移胆管がん患者を、FGFR変異に基づき3つのコホートに振り分けpemigatinibを投与する第2相試験FIGHT-202を実施した。

結論

FGFR2融合・再構成患者107名、他のFGF・FGFR変異患者20名、変異なしまたは不明の患者19名が登録された。フォローアップ期間中央値17.8ヵ月で、FGFR2融合・再構成コホートの38名(35.5%)で客観的奏功がみられた。他のコホートで奏効はみられなかった。一般的な有害事象として高リン酸血症があり、グレード3以上の有害事象は64%でみられた。

評価

FGFR2融合は胆管がん患者の1割ほどでみられ、これらの患者に対するセカンドオプションとしてFDA承認を受けていた。第3相試験FIGHT-302も進行している。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)