進行胆管がんセカンドラインに選択的FGFR阻害薬pemigatinib、1/3で奏効:第2相試験
Pemigatinib for previously treated, locally advanced or metastatic cholangiocarcinoma: a multicentre, open-label, phase 2 study
背景
PemigatinibはFGFR1/2/3の選択的阻害薬であり、胆管がん患者の一部にみられるFGFR融合遺伝子陽性例での検証が進んでいる。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのAbou-Alfaらは、1つ以上の治療を受け進行がみられた局所進行・転移胆管がん患者を、FGFR変異に基づき3つのコホートに振り分けpemigatinibを投与する第2相試験FIGHT-202を実施した。
結論
FGFR2融合・再構成患者107名、他のFGF・FGFR変異患者20名、変異なしまたは不明の患者19名が登録された。フォローアップ期間中央値17.8ヵ月で、FGFR2融合・再構成コホートの38名(35.5%)で客観的奏功がみられた。他のコホートで奏効はみられなかった。一般的な有害事象として高リン酸血症があり、グレード3以上の有害事象は64%でみられた。
評価
FGFR2融合は胆管がん患者の1割ほどでみられ、これらの患者に対するセカンドオプションとしてFDA承認を受けていた。第3相試験FIGHT-302も進行している。

