AMLの移植前処置の強度はMRD結果で調整可能か?
Impact of Conditioning Intensity of Allogeneic Transplantation for Acute Myeloid Leukemia With Genomic Evidence of Residual Disease
背景
急性骨髄性白血病(AML)患者の同種造血幹細胞移植(allo-HCT)後の再発リスクは、微小残存病変(MRD)によって予測可能であるが、MRDにより治療個別化することは可能だろうか。National Institutes of HealthのHouriganらは、骨髄異形成症候群・AML患者において骨髄破壊的前処置(MAC)・強度減弱前処置(RIC)の移植前処置レジメンを比較した第3相ランダム化比較試験BMT CTN 0901の参加者において、前処置開始前に血液サンプルを採取しDNAウルトラディープシーケンシングを実施(n=190)、AML頻変異遺伝子とアウトカムの関連を検討した。
結論
MAC患者の32%、RIC患者の37%では変異は検出されず、これらの患者の3年生存率はそれぞれ56%、63%と同等であった。変異が検出された患者では、3年累積再発率がMAC群19%、RIC群67%、3年生存率がMAC群61%、RIC群43%と有意な差があった。陽性患者での多変量解析では、RICは再発の増加(ハザード比6.38)、無再発生存期間の短縮(2.94)、全生存期間の短縮(1.97)と関連した。
評価
同試験ではAML前処置としてMACが優ることを明らかにしたが、この研究では次世代シーケンシングによるMRDの推定により、高強度の前処置が有効な患者とRICで十分な患者を特定可能であることが示唆された。陰性患者の数は多くないとはいえ、治療強度軽減に向けた有望仮説である。


