髄膜癌腫症を有するEGFR陽性肺がんにオシメルチニブ
Osimertinib in Patients With Epidermal Growth Factor Receptor Mutation-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer and Leptomeningeal Metastases: The BLOOM Study
背景
髄膜癌腫症(癌性髄膜炎)はEGFR変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者の一割ほどで発生するが、第3世代EGFR-TKIは有効か。中華民国National Taiwan University HospitalのYangらは、髄膜癌腫症と確認された、EGFR-TKI治療歴を有するEGFR変異NSCLC患者に対しオシメルチニブを投与し、有効性・安全性を評価する第1相試験を実施した(n=41)。
結論
髄膜癌腫への客観的奏効率は62%、奏効期間は15.2ヵ月であった。全身的な客観的奏効率は41%、奏効期間は8.3ヵ月であった。無増悪生存期間・全生存期間はそれぞれ8.6ヵ月、11.0ヵ月であった。ベースラインで神経学的機能に異常があった21名のうち、12名(57%)で改善が見られた。
評価
他のEGFR-TKIよりも高い血液脳関門透過性を持つオシメルチニブが、髄膜癌腫症を有するEGFR肺がんに対して有望であることを示した。神経学的異常の患者の半分に改善が見られたことも注目され、これらの患者での説得的なオプションとなりうる。


