前立腺がん診断、MRI生検かエコー生検併用か
MRI-Targeted, Systematic, and Combined Biopsy for Prostate Cancer Diagnosis
背景
前立腺がんの診断では、前立腺MRIの所見にもとづくMRI標的生検(狙撃生検)が登場し、検出率の向上を示しているが、従来法生検を置き換えるか、あるいは従来法との併用が望ましいのか。National Institutes of HealthのAhdootらは、MRIで前立腺病変が認められた男性で、MRI標的化生検と超音波による系統的12ヵ所生検の両方を実施した研究(n=2,103)でのサブスタディから、最も効果的な生検法を検討した。
結論
62.4%ががん診断を受け、19.2%が根治的切除を受けた。MRI標的生検のがん検出率は、Gleasonグレード1のがんでエコー生検より有意に低く、グレード3〜5では有意に高かった。両生検併用の場合、がん診断はいずれか単独の生検より9.9%増加し、アップグレードも21.8%あった。MRI標的生検単独の場合、グレード3以上のがんの8.8%が誤ったグレードに分類された。根治的切除後の病理学的解析によるアップグレードは、併用した場合に少なかった。
評価
臨床的に重要ながんのほとんどはMRI標的生検単独で検出し得た。併用生検は過剰診断をわずかに増やしたものの、一方でより正確な病理学的分類を可能にした。MRI生検のみでよい患者と併用が望ましい患者をどのように定義するかが次の課題となるだろう。


